「教則を読まないと受からないのは分かっている。でも87ページのPDFを開いて、3ページで閉じてしまった」——講習でいちばんよく聞く声です。
私は登録講習機関で学科を教えています。そこでこの連載では、教則第5版を節ごとに全文そのまま載せて、そこに私の解説を付けました。全6章19節を、全25回に分けてあります。このページはその目次です。
気になる節だけ開いても、上から順に読み進めても構いません。どの回も、教則の原文と解説がひと続きになっています。
この連載の読み方
| 項目 | この連載での扱い |
|---|---|
| 教則の本文 | 要約していません。節ごとに全文をそのまま載せています (読みやすさのため、原本で混在している英数字の全角・半角は半角にそろえ、 レイアウトを組み直しています) |
| 解説 | 全文のあとに「ここからは私の解説です」として続けています。原文と解説が混ざらないようにしてあります |
| 〔一等〕の印 | 教則には一等だけが対象の項目に〔一等〕の印が付いています。二等の方がどこを飛ばしてよいかを、回ごとに書いてあります |
| 回の分け方 | 3.1が26,000字以上あるため6回に分けました。3.2は2回に、5.3と5.4は短いので1回にまとめています |
| 根拠 | 国土交通省「無人航空機の飛行の安全に関する教則(第5版)」 令和8年7月7日公布・令和8年7月14日適用。 数字や制度は各回に出典を付けています |
この連載は国土交通省の公式なものではありません。内容は2026年8月時点のものです。手続きや数値は、実際の運用にあたって必ず公式の資料でご確認ください。
第1章 はじめに
| 回 | 節 | この回で分かること |
|---|---|---|
| 01 | 1 はじめに |
学科試験で何が問われるのかが、実は第1章に書いてあります。飛ばされがちな章の値打ち |
第2章 無人航空機操縦者の心得
| 回 | 節 | この回で分かること |
|---|---|---|
| 02 | 2.1 操縦者の役割と責任 |
数字も計算も出てこないのに点が取りにくい理由。教則の求めを自分の言葉に直します |
| 03 | 2.2 安全な飛行の確保 |
多すぎる確認項目を、時間の流れで並べ直します。国が公表する「よくある墜落の原因」つき |
| 04 | 2.3 事故が起きた時の対応 |
目の前で人が倒れていたら、何を、どの順番で。「事故」と「重大インシデント」の線引き |
第3章 無人航空機に関する規則
| 回 | 節 | この回で分かること |
|---|---|---|
| 05 | 3.1-1 無人航空機の定義と規制の概要 |
何が無人航空機で、何が特定飛行か。26,000字ある3.1の「地図」にあたる回です |
| 06 | 3.1-2 航空機の運航ルール等 |
150mより下を有人ヘリが飛んでくる理由。相手がどう飛んでいるかを知る回 |
| 07 | 3.1-3 無人航空機の登録 |
登録記号の文字の高さ、リモートIDが免除される場合、発信される情報の中身 |
| 08 | 3.1-4 特定飛行の補足事項等 |
空域4つ・方法6つのそれぞれで、どこまでが規制の中で、どこからが外か |
| 09 | 3.1-5 操縦者等の義務 |
アルコール、飛行前の確認、衝突の予防、事故の手順、通報、飛行日誌、罰則と行政処分 |
| 10 | 3.1-6 運航管理体制と技能証明制度 |
資格は「手続きの一部が省ける券」で、責任が軽くなる券ではありません。飛行マニュアルの5項目 |
| 11 | 3.2-1 小型無人機等飛行禁止法 |
航空法とは別の法律。100g未満のトイドローンも対象。令和8年7月14日施行の改正点つき |
| 12 | 3.2-2 電波法・その他の法令等 |
免許が要るもの・要らないもの、資格が要るもの・要らないものの線引き |
第4章 無人航空機のシステム
| 回 | 節 | この回で分かること |
|---|---|---|
| 13 | 4.1 機体の特徴(機体種類別) |
マルチローター・ヘリコプター・飛行機はどう違うか。技能証明が機種別に分かれる理由 |
| 14 | 4.2 機体の特徴(飛行方法別) |
夜間飛行と目視外飛行。その飛び方をするなら、機体に何が付いていないと駄目か |
| 15 | 4.3 飛行原理と飛行性能 |
なぜ飛ぶのか。二等の範囲と〔一等〕の計算の境目を、はっきり分けます |
| 16 | 4.4 機体の構成 |
機体を開けて中を見る回。覚える部品名が、そのまま日常点検の項目になります |
| 17 | 4.5 機体以外の要素技術 |
電波・地磁気・GNSS。目に見えないものを、知識で先回りして避ける回 |
| 18 | 4.6 整備・点検・保管・交換・廃棄 |
飛ばしていないときの話。教則の禁止事項と、実際の火災原因がきれいに一致します |
第5章 操縦者及び運航体制
| 回 | 節 | この回で分かること |
|---|---|---|
| 19 | 5.1 操縦者の行動規範及び遵守事項 |
飛ばす一日をまるごと。6つのプロセスと、その中に混ざる罰則のある項目 |
| 20 | 5.2 操縦者に求められる操縦知識 |
教則が離着陸に分量を割く理由。危ないことは、地面の近くに集まっています |
| 21 | 5.3+5.4 操縦者のパフォーマンスとCRM |
疲れ・ストレス・前の晩のお酒。そして「一人で判断しない」ための考え方 |
第6章 運航上のリスク管理
| 回 | 節 | この回で分かること |
|---|---|---|
| 22 | 6.1 運航リスクの評価と運航計画の立案 |
二等の方が読むのは前半だけ。SORA・SAIL・OSOとの境目をはっきりさせます |
| 23 | 6.2 気象の基礎知識とリスク評価 |
〔一等〕が1か所もない、全部が二等の範囲。天気図・前線・雲・風を意味でつなぎます |
| 24 | 6.3 機体の種類に応じた運航リスクの評価 |
4機種それぞれの「運航の特徴」だけが二等の範囲。離着陸地点の距離は機種で1桁ちがいます |
| 25 | 6.4 飛行の方法に応じた運航リスクの評価 |
夜間と目視外=どちらも「見えない」飛行。最終回は全25回の振り返りつき |
この連載を書いた理由
市販の教材は、どれも教則を要約しています。要約は読みやすいのですが、試験に出るのは要約ではなく教則そのものです。「教材には載っていなかった」という声を、私は毎年聞きます。
かといって、87ページのPDFをそのまま渡されても読み通せません。だからこの連載は、全文を載せたうえで、そこに解説を足すという形にしました。原文で確認できて、意味も分かる——その両方を1ページで済ませられます。
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この記事の内容は、二等無人航空機操縦士の学科試験の範囲と重なります。教則第5版に沿った514問と、教則の全文を収録したiPhoneアプリ「二等ドローン学科」を公開しました。分野別15問と模試50問(本番と同じCBT形式)は無料で解けます。
この章を、問題で確認する
教則は読むだけだと入りません。学科試験は三肢択一なので、読む→解く→間違えた節へ戻るを回すのがいちばん早く仕上がります。
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