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二等 学科試験 練習問題 全20問と解説(テキスト版)
上のクイズと同じ問題です。じっくり読んで確認したい方や、あとから見直したい方はこちらをご覧ください。正答と解説をそのまま掲載しています。出典は無人航空機の飛行の安全に関する教則 第5版です。
問1(操縦者の心得)
操縦者としての自覚に関する記述として適切でないものはどれか。
- 知識と能力に裏付けられた的確な判断を行う
- 運航や安全管理に責任を負い、常に人の安全を第一に考える
- 機体が高性能であれば、飛行中の判断は機体任せにしてよい
正答:3
解説:操縦者は、運航や安全管理に責任を負い、知識と能力に裏付けられた的確な判断を行い、あらゆる状況下で常に人の安全を第一に考えることが求められます。機体性能に依存せず、操縦者自身の判断と責任が基本です。
問2(規則)
飛行前の確認事項に含まれないものはどれか。
- 気象情報・周囲の状況・許可承認の手続き状況の確認
- 外部点検及び作動点検による機体の状況の確認
- 操縦者の生年月日及び本籍地についての確認
正答:3
解説:飛行前確認は、外部・作動点検(ネジの脱落、異音、損傷、各系統の作動)、空域と周囲の状況、気象情報、燃料・バッテリー残量、リモートID作動状況などです。生年月日は確認事項ではありません。
問3(規則)
教則第5版でDIDに係る許可手続き等が不要とされた区域はどれか。
- 国勢調査の結果、人口が大きく減少した区域
- 都市計画法上の工業専用地域に該当する区域のこと
- 空港等から10km以上離れた場所にある区域
正答:2
解説:教則第5版で、都市計画法第8条第1項第1号の工業専用地域内の区域では、DIDに係る許可手続き等が不要と明記されました。規制対象空域も「人口集中地区の上空(工業専用地域内の区域の上空を除く。)」に改められています。不要になるのはDIDを理由とする許可だけで、夜間飛行や目視外飛行は別途手続きが必要です。
問4(規則)
カテゴリーⅠ飛行の例として正しいものはどれか。
- 第三者の上空を立入管理措置なしで目視外飛行する場合(レベル4)
- 目視内での操縦飛行(レベル1)や目視内での自動・自律飛行(レベル2)
- 無人地帯において補助者を配置せずに目視外で飛行を行う場合(レベル3)
正答:2
解説:特定飛行に該当しない飛行がカテゴリーⅠで、レベル1(目視内の操縦飛行)とレベル2(目視内の自動・自律飛行)が該当し、航空法上の手続きは不要です。無人地帯の目視外がレベル3、第三者上空の目視外がレベル4です。
問5(規則)
二等無人航空機操縦士の技能証明に付される限定の例として適切でないものはどれか。
- 最大離陸重量100kg未満に限る限定
- 昼間飛行に限る限定
- 目視内飛行に限る限定
正答:1
解説:技能証明には飛行方法(目視内のみ・昼間のみ)や機体の種類等の限定が付されることがあり、限定変更で解除できます。重量の区分は『最大離陸重量25kg未満/以上』であり、100kgという限定はありません。二等の限定は昼間飛行・目視内飛行・最大離陸重量25kg未満の3種類で、100kgという区分は存在しません。
問6(規則)
第二種機体認証が対応する飛行はどれか。
- カテゴリーⅡ飛行
- 第三者上空のカテゴリーⅢ飛行
- カテゴリーⅠ飛行のみ
正答:1
解説:機体認証は機体の安全性を国が認証する制度で、第二種はカテゴリーⅡ飛行、第一種は第三者上空のカテゴリーⅢ飛行に対応します。カテゴリーⅡ飛行は立入管理措置を講じたうえで行うもので、二等技能証明と第二種機体認証を組み合わせることで、カテゴリーⅡB飛行では許可・承認が不要になります。
問7(規則)
リモートID機能の説明として正しいものはどれか。
- 機体の識別情報を電波で遠隔に発信する機能
- 操縦用の電波を増幅して到達距離を延ばす機能
- 機体に貼り付ける物理的な登録記号のシールのこと
正答:1
解説:リモートIDは識別情報を電波で遠隔発信する機能(内蔵型・外付型)です。機体への登録記号の物理表示とは別で、両方が原則必要です。事前登録した特定の場所での飛行など、搭載が免除される例外もあります。
問8(システム)
加速度センサの説明として正しいものはどれか。
- 直交3軸方向の並進運動を検出し、速度の変化量を捉える
- 機体が回転するときの角速度を測定するためのセンサとなる
- 地上からの高度を測定するためのセンサである
正答:1
解説:教則4.4のとおり、加速度センサは3次元の慣性運動(直交3軸方向の並進運動)を検出する装置で、無人航空機の速度の変化量を検出します。回転角速度を測るジャイロセンサと合わせて機体の姿勢を制御します。
問9(システム)
方位を測定するセンサはどれか。
- 加速度センサ
- ジャイロセンサ
- 地磁気センサ
正答:3
解説:地磁気センサ=方位、ジャイロセンサ=回転角速度、加速度センサ=加速度(速度変化量)、高度センサ=地上からの高度を測定します。IMUは3軸ジャイロと3方向加速度等で3次元の角速度・加速度を検出します。
問10(システム)
機体に作用する揚力・抗力などの空気力を決める要素として正しいものはどれか。
- 機体の色と塗装の状態、および表面の仕上げ
- 機体に流入する空気の速さと、迎角及び横滑り角
- 操縦者が送信機を操作する速さと頻度
正答:2
解説:機体に作用する揚力と抗力などの空気力、モーメントは、流入空気の速さとともに迎角、横滑り角で決まります。機体の前後・上下を含む面に空気流入の向きを投影したときの前後軸とのなす角が迎角、その面と空気流入の向きの面のなす角が横滑り角です。
問11(システム)
リチウムポリマーバッテリーの保管方法として、誤っているものはどれか。
- 万が一発火しても安全を保てる不燃性のケースに入れて保管する
- 長期間使用しない時は、充電60%を目安に保管する
- 機体のコネクタに接続したまま保管する
正答:3
解説:教則4.6(2)は、短絡すると発火する危険があるため、機体コネクタとバッテリーを接続したままにしないと定めています。長期保管は充電60%が目安で、不燃性のケースに入れ、衝撃・水濡れ・高温(35℃超)を避けることも同じ節の要件です。
問12(システム)
ヘリコプターとマルチローターの比較として正しいものはどれか。
- マルチローターは1組のローターで揚力を得るため、空力的な効率が高くなる
- ヘリは1組のローターで揚力を得るため、空力的に効率よく揚力を得られる
- ヘリコプターとマルチローターとの間に空力効率の差はない
正答:2
解説:ヘリコプター型は1組のローターで揚力を発生させるため直径が大きく、空力的に効率よく揚力を得られます。マルチローターはローターの数が多いほど故障に対する耐性が向上しますが、一般に空力効率はヘリに劣ります(教則4.1)。
問13(リスク管理)
気象でいう「風速」の意味として正しいものはどれか。
- 観測したちょうどその瞬間の風速、すなわち瞬間風速のこと
- 観測した直近1時間のうちで最大となった風速の値のこと
- 観測を行った時点の前10分間における平均風速のこと
正答:3
解説:単に風速といえば、観測時の前10分間における平均風速を指します。平均風速の最大値を最大風速、瞬間風速の最大値を最大瞬間風速といいます。風は一定ではなく強弱があることを前提に判断します。
問14(リスク管理)
高度と風の強さの関係として正しいものはどれか。
- 一般に上空ほど風は強く、地表に近づくほど弱くなる
- 地表の摩擦を受けないため、地表付近ほど風は強くなる
- 風速の強さは地表の粗度の大きさとは関係なく決まる
正答:1
解説:風は地面の摩擦を受けるため、一般に上空ほど強く、地表に近づくほど弱くなります。地表の粗度が大きいほど摩擦の影響も大きくなります。離陸地点が無風でも上空は強風ということがあります。
問15(リスク管理)
天気図の等圧線の間隔と風の強さの関係として正しいものはどれか。
- 等圧線の間隔が狭いところほど風は強く吹くとされる
- 等圧線の間隔が広いほど、風は強く吹くとされている
- 等圧線の間隔と風の強さとの間に関係はないとされる
正答:1
解説:等圧線は気圧の等しい点を結んだ線で、間隔が狭いほど気圧の傾きが大きく、風は強く吹きます。実況・予想天気図から気圧配置・前線位置・移動速度を確認し、飛行可否の判断に活かします。
問16(リスク管理)
日射の強い運動場やアスファルトの多い市街地で注意すべき気象現象はどれか。
- 海陸風が入れ替わる際に生じる、ほぼ無風の状態
- 降雪によって視程が著しく悪化する現象
- 地表面が暖められて生じる上昇気流やつむじ風
正答:3
解説:地表面が暖められると上昇気流が発生し、広い運動場や太陽光パネル・アスファルトの多い市街地では特に注意が必要です。強い日射で上昇気流が起こり、つむじ風が発生することもあります。
問17(操縦者・運航体制)
自動操縦のメリットとして正しいものはどれか。
- 刻々と変化する状況に合わせた複雑な操作に最も向く
- 再現性の高い飛行ができ、経過観察や生育把握等に向く
- 飛行経路上の障害物を事前に現地で確認する作業が不要になる
正答:2
解説:自動操縦は手動に比べ再現性の高い飛行ができ、経過観察が必要な用地や離島輸送、生育状況の把握などに向きます。一方、ウェイポイント上の障害物の事前確認は必須で、複雑で変化に対応した操作は手動の方が向きます。
問18(操縦者・運航体制)
GNSSを使用しない着陸操作として正しいものはどれか。
- スロットルを一気に切り、機体を自由落下させて短時間で着陸させる
- エレベーターやエルロン操作でホバリングを安定させ、スロットルで降下させる
- 測位機能が働いていない状態においては、機体を安全に着陸させることはできない
正答:2
解説:緊急時にはGNSSによる位置推定機能を使わない操作が求められます。エレベーター・エルロン操作でホバリングを安定させながらスロットルで降下させ、地面効果やボルテックス・リング・ステートを抑えつつ着陸させます。
問19(操縦者・運航体制)
ヘリコプターの上昇方法として望ましいものはどれか。
- 上昇のしかたと機体の安定性との間には、とくに関係はないとされている
- やむを得ない場合を除き垂直方向の急上昇は避け、前進しながら上昇する
- 状況にかかわらず、常に垂直に急上昇させるのが望ましいとされる
正答:2
解説:前進させながら上昇させた方が必要パワーを削減できるため、垂直上昇は避けることが望ましいとされています。なお山間部や斜面に沿って飛行させる場合、吹き下ろし風が強いと上昇できないことがあり、注意が必要です。
問20(操縦者・運航体制)
マルチローターの垂直降下時に揚力を急激に失う現象の名称はどれか。
- ボルテックス・リング・ステート(空気の再循環が発生する現象)
- 地面効果(地面付近で揚力が増加する現象)
- オートローテーション(動力を失った状態で自転しながら降下すること)
正答:1
解説:教則5.2のとおり、機体を垂直降下させるときは吹きおろした空気が再び吸い込まれ、回転翼の上下で空気の再循環が発生し、急激に揚力を失う現象「ボルテックス・リング・ステート」が発生します。降下の際は水平方向の移動を合わせて操作することが墜落防止対策になります。



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