☀️ おはようございます。今朝は雲が広がりやすく、真夏の朝とはいえ厳しい暑さまではいかない、比較的過ごしやすい空気の時間帯もありそうです。日中との寒暖差や急な雨には、念のため気をつけておきたいところです。
8月最初の週に入り、夏休みもそろそろ折り返し。行楽や帰省で街の人出が増える時期ですね。さて本日のドローンニュースは、空飛ぶクルマの型式証明やBVLOS(目視外飛行)の制度整備など、機体そのものより「ルールと認証」をめぐる動きが目立つ一日となりました。
米国では空飛ぶクルマ(eVTOL)3社がFAA型式証明の最終段階に入り、年内の非営利旅客飛行も視野に入ってきました。その一方でBVLOSの新規則は「意図的に」延期され、実装のアクセルとブレーキが同時に踏まれた格好です。
🛩️ 【大型・UAM】 空飛ぶクルマ3社、FAA型式証明の最終段階へ
Fortune(8月3日)によると、Joby Aviation(時価総額約76億ドル)はニューヨーク・ニュージャージー・テキサス・フロリダで連邦公認のパイロット試験を進めている。まず貨物輸送から始め、秋から冬に非営利の旅客飛行へ移る計画だという。トヨタ・ウーバー・デルタが出資し、機体は6つの電動ローターで約100マイル・高度およそ1,000フィートを飛ぶ。一方、United出資のArcherは12ローターの「Midnight」を2028年ロサンゼルス五輪に合わせ商用化する構えだ。Joby・Archer・BetaはいずれもFAA認証の最終盤にあり、これは同局が数十年ぶりに手がける新カテゴリーの民間機認証になる。
🔗 Fortune
🌐 【規制・技術・市場】 米BVLOS新規則の延期は「意図的」、Ziplineは投資凍結を警告
DroneXL(8月1日)によれば、運輸省(DOT)のミーチャム首席補佐官は、目視外飛行(BVLOS)を包括的に認める「Part 108」最終規則の遅れが意図的だと明かした。ダフィー運輸長官が「既存事業者を守る固定化は望まない」とし、検知・航法技術の進歩に合わせて改定しやすいよう、あえて拙速を避けたという。当初は2026年2月1日が期限だったが、規則は7月10日から行政管理予算局(OIRA)で審査中だ。これに対し、時価総額76億ドルのZiplineのクリフトンCEOは「投資家の説得は規制の枠組みの確実性に依存する」と述べ、長引く不透明さが業界全体の資金流入を凍らせると警告した。最終規則は公示案とほぼ同内容になる見通し。
🔗 DroneXL
🛡️ 【軍事・防衛】 ウクライナのドローン、露の物流拠点を相次いで攻撃
Kyiv Independent(8月3日)によると、ウクライナのドローンがロシア・ウラジーミル州フリャストヴォにあるEC大手ワイルドベリーズの物流センターを攻撃し、黒煙を上げて炎上した。前日8月2日にはサマラ州の同社倉庫も攻撃されたと報じられ、標的が続いた形だ。同社は「現時点で死傷者は確認されていない」としている。記事は、ワイルドベリーズがドローン部品や防弾装備など軍事関連物資も扱い、金融部門が7月にEUの制裁対象となった経緯にも触れている。
🛡️ 【軍事・防衛】 米陸軍、AeroVironmentのP550を初の本格量産へ 82機・約1.17億ドル
Army Recognition/GovConWire(7月21日)によると、米陸軍はAeroVironmentのeVTOL偵察ドローン「P550」82機を約1億1,700万ドルで調達する契約を結び、初の本格量産(フルレート生産)段階に入った。P550は垂直離着陸型の小型偵察機で、前線部隊のISR(情報・監視・偵察)用途を想定する。小型eVTOLを量産ベースで前線に配備する動きが、いよいよ本格化してきた。
📦 【物流】 英Wing、NHSの検体輸送を自律ドローン網で最大85%短縮
Unmanned Systems Technology(7月20日)によれば、GoogleのWingがロンドンでNHS(国民保健サービス)の病理検体を電動ドローンで輸送し、従来比で最大85%の時間短縮を実現したと報じられた。渋滞に左右されず病院間を直線で結ぶことで、緊急性の高い検体の搬送を数十分から数分に縮められるという。都市部での医療ロジスティクスは、ドローン配送が費用対効果を示しやすい分野の一つだ。
🌾 【農業・林業】 マゼックスと住友林業、小型・低価格の運搬ドローン「軽助」でスマート林業
ドローンジャーナル(7月29日)によると、マゼックスと住友林業は、小型・低価格化を実現した運搬ドローン「軽助(けいすけ)」を活用し、急峻な山林での苗木や資材の運搬を担うスマート林業を推進すると発表した。人手不足と重労働が課題の林業現場で、軽量機による小口運搬の実装を目指す。大型機による大量輸送だけでなく、現場に合った小型機の使い分けが進みつつある。
本日で印象的だったのは、米国が空飛ぶクルマの認証で「アクセル」を、BVLOS規則で「あえてのブレーキ」を同時に踏んでいたことです。実装を急ぎたい気持ちと、拙速な固定化を避けたい慎重さのせめぎ合いは、日本のレベル4運用の議論とも重なります。制度は一度作って終わりではなく、技術に合わせて育て続けるものなのだと改めて感じました。皆さんはどう考えますか? それではまた明日。今日も1日がんばりましょう!
空飛ぶクルマや大型無人機の話題が増えるほど、上位資格でできることの整理が役立ちます。▶ 関連: 一等でできること・できないこと
海外の型式証明や認証の動きに触れると、国内資格の難易度も気になるところです。▶ 関連: 無人航空機操縦士の難易度
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本ニュースの編集/監修は一等無人航空機操縦士(基・目・昼・25)で登録講習機関講師・修了審査員のフライトデスクが行いました
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