【日刊ドローンニュース】防災科研が悪天候下のドローン飛行公開デモを9/25実施へ、ロシアはウクライナへ172機規模の無人機攻撃|2026/9/22①

日刊ドローンニュース

☀️ おはようございます。今朝の千代田区は台風一過の青空が広がり、午前6時時点で気温23℃前後、湿度は70%とやや高めです。日中は30℃近くまで上がる見込みで、9月下旬としては蒸し暑さの残る朝になりそうです。

明日9月23日は秋分の日。慌ただしい一週間もいったん一区切りですね。本日は国内で悪天候下の大規模実証デモが発表された一方、海外ではロシアによる大規模無人機攻撃とスペインの国産戦術ドローン量産計画が重なり、防衛・規制・物流の各分野で動きの多い一日でした。

📌 今日のハイライト
防災科学技術研究所が国内最大級の暴風雨環境でドローン飛行を検証する公開デモを9月25日に実施すると発表。海外では、ロシアがウクライナへ8方向から172機規模の無人機攻撃を行った一方、スペインでは国産初の戦術ドローン「Tarsis」147機の受注が決まるなど、防衛分野の動きが目立ちました。

📋 【国内制度】 防災科研、国内最大級の暴風雨環境でドローン飛行公開デモを9/25実施へ

防災科学技術研究所(NIED)は、産業技術総合研究所の先進ドローン技術コンソーシアム(ADTC)と協力し、9月25日につくば市の大型降雨実験施設で悪天候下のドローン飛行公開デモを実施する。1時間雨量300mm相当の豪雨と最大風速20m/sの強風を同時に再現した環境で複数機を段階的に飛行させ、機体の安定性やセンシング性能を検証する。災害対応の現場でどこまで運用を継続できるかを見極める狙いがあり、双葉電子工業などADTC会員企業が参加する。

🔗 防災科学技術研究所(NIED)

🎙️ 操縦士の視点:教則でも強風・降雨時の運用は原則禁止とされていますが、災害対応の現場ではむしろ悪天候下でこそ飛行が求められる場面があります。こうした実証で得られるデータは、将来的に運用基準の見直しにもつながりうるため、修了審査員としても注目しています。

🛡️ 【軍事・防衛】 ロシア軍、ウクライナへ8方向から172機規模の無人機攻撃

ロシア軍は9月20日夜から21日朝にかけて、ベルゴロド州やクリミアなど8方向からシャヘド型・ゲルベラ型を含む172機の無人機でウクライナ全土を攻撃した。ウクライナ空軍によると、このうち64機がジェット推進型で、防空部隊は147機を撃墜・無力化したと発表している。ザポリージャ州では住宅地に被害が出て5人が負傷した。

🔗 Hromadske

🎙️ 操縦士の視点:ジェット推進型が6割近くを占める点は、迎撃されにくい高速無人機への切り替えが進んでいることの表れです。国内でも対ドローン技術への関心は年々高まっており、登録講習機関の現場でも安全保障との接点を意識する機会が増えるかもしれません。

🛡️ 【軍事・防衛】 スペインIndra社、国産初の戦術ドローン「Tarsis」147機受注

スペインの防衛大手Indra社は、同国初となる国産設計・製造の戦術無人機「Tarsis」を陸海空軍向けに最大147機納入する計画を進めている。総額3億6400万ユーロ規模の近距離無人機システム近代化計画「SANTAM」の一環で、納入は2028年から2030年にかけて行われる予定。滑走路発着型の「Tarsis-W」と垂直離着陸型の「Tarsis-VTOL」の2形態を用意し、最長約10時間の滞空と120km超の通信リンクを実現するとしている。

🔗 The Defense Post

🎙️ 操縦士の視点:航続10時間・通信距離120km超という数値は、国内の目視外飛行の議論とはスケールが異なる世界です。ただ、機体認証や運航リスク評価の考え方自体は民生用の大型機にも通じる部分があり、一等の学科でも押さえておきたい視点だと感じます。

🌐 【規制・技術・市場】 Doodle Labs、小型FPVドローン向け長距離デジタル通信を発表

米Doodle Labsは、小型FPVドローン向けに長距離・高耐性のデジタル通信を実現する新型無線モジュールを発表した。従来のアナログ映像伝送は妨害電波に弱いという課題があったが、小型化した無線機とメッシュネットワーク技術により、電波妨害環境下でも65kmを超える通信距離を実現しているという。固定翼機やマルチコプターを同一のメッシュ網に統合し、指揮統制とミッションデータの信頼性を高める狙いがある。

🔗 DRONELIFE

🎙️ 操縦士の視点:映像・操縦信号のデジタル化と妨害耐性の両立は、国内の目視外飛行運用でも将来的な論点になりそうです。電波法との兼ね合いは別途整理が必要ですが、通信の信頼性向上は運航管理全般に関わるテーマとして注視しています。

📦 【物流】 ジンバブエDrone Solutions、BVLOS医療ドローン配送の認可取得

ジンバブエの民間航空当局(CAAZ)は、同国のDrone Solutions社に対し目視外飛行(BVLOS)による医療ドローン配送の運航許可を承認した。半年間の審査で機体や運航マニュアル、リスク評価、空域統合の手続きが確認され、同社は訓練・実証段階から日常的な配送運用へ移行する。豪Kite Aero製の無人機を用い、地域の医療機関と中央検査機関を結ぶ検体・医薬品輸送から開始し、周辺国への展開も計画している。

🔗 DRONELIFE

🎙️ 操縦士の視点:半年をかけて運航マニュアルとリスク評価まで確認したという審査プロセスは、日本の機体認証や運航に関わる安全目標(OSO)の考え方と重なる部分があります。医療という命に関わる用途だからこそ、丁寧な審査の積み重ねが信頼につながるのだと感じます。

🚁 【民生・商用】 米ベルヴェデア市、ドローン配送の地上ルール条例を先行整備

米カリフォルニア州ベルヴェデア市議会は、商用ドローン配送の離着陸・荷下ろし場所を規制する条例案の第一読会を可決した。Alphabet傘下のWingが今春、サンフランシスコ湾岸地域への展開を表明して以降、同市はサービス開始前の段階から地上側のルール整備を先行させる形となった。条例は飛行経路自体には踏み込まず、連邦航空局(FAA)の管轄が及ばない離着陸地点や時間帯を市独自に定める内容で、人口2126人の小さな町で3対2の僅差により可決された。

🔗 DroneXL

🎙️ 操縦士の視点:サービス開始前に自治体側がルールを整えておく発想は、国内でも特定飛行の許可を待たずに地域住民との合意形成を進める事例と通じるものがあります。運航者としては、飛行の可否だけでなく着地点まわりのローカルルールにも目を配る必要が増えていきそうです。

📐 【測量】 茨城・河内町「ドローンフィールドKAWACHI」で測量・点検の実践型講習会

茨城県河内町の実証フィールド「ドローンフィールドKAWACHI」で9月22日・23日の2日間、測量・点検・遠隔運用を横断的に学ぶ実践型講習会が開催される。実際の施設環境を使い、写真測量やインフラ点検、閉所空間点検、ドローンポートを活用した遠隔運用まで一連の業務フローを体験できる内容となっている。座学だけでなく現場に近い環境での実技を重視した構成が特徴。

🔗 PR TIMES

🎙️ 操縦士の視点:測量や点検の技能は教則の座学だけでは身につきにくく、実地講習の場は貴重です。二等技能証明を取得したあと『何から実務を始めればいいか分からない』という声をよく聞くので、こうした横断型の講習は実務への橋渡しとして有効だと思います。
💬 今日の一言
本日のニュースの中では、ジンバブエの医療ドローン配送認可が特に印象に残りました。半年かけて運航マニュアルやリスク評価まで審査したという丁寧なプロセスは、インフラが十分でない地域でこそ「安全に飛ばし続ける」ことの重みを教えてくれます。日本でも制度が整うほど審査は厳格になりますが、それは信頼を積み重ねるための遠回りなのだと改めて感じました。皆さんはどう考えますか? それではまた明日。今日も1日がんばりましょう!

海外では戦術無人機や軍事UAVの話題が続きましたが、国内で一等資格を持つとどこまで対応できるのか気になった方は、まずはこちらで確認してみてください。▶ 関連: 一等無人航空機操縦士でできること・できないこと

「一等ってどれくらい難しいの?」という疑問がある方は、二等との違いも含めてこちらで整理しています。▶ 関連: 無人航空機操縦士の難易度を一等・二等で比較

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本ニュースの編集/監修は一等無人航空機操縦士(基・目・昼・25)で登録講習機関講師・修了審査員のフライトデスクが行いました

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