【日刊ドローンニュース】L’Risoraが飛行計画ソフト「LynRoute」発表、AeroVironmentは対ドローンレーザーで初の国際受注|2026/9/9①

日刊ドローンニュース

☀️ おはようございます。今朝は秋雨前線の影響で雲や雨の広がりやすい空模様で、気温は23〜26度前後とムシムシした空気が残っています。日中にかけて大雨となる所もありそうなので、傘や足元の備えがあると安心です。

夜には少しずつ虫の音が秋らしく聞こえる季節になりましたね。本日は国内発の飛行計画ソフトの話題に加え、海外では対ドローン兵器の商談や無人ヘリの洋上デモなど、機体・防衛関連の動きが目立つ一日でした。

📌 今日のハイライト
今日は国内発の飛行計画ソフト「LynRoute Flight Planner」の発表に加え、海外では対ドローン用レーザー兵器の初の国際受注や、無人ヘリの洋上運用デモなど、機体・防衛関連の動きが目立ちました。

📋 【国内制度】 L’Risora、DJI機向け飛行計画ソフト「LynRoute Flight Planner」を10月発売

L’Risora株式会社は、DJIドローン向けの飛行計画・ルート作成ソフト「LynRoute Flight Planner」を2026年10月1日に発売すると発表した。測量用のエリアルートや送電線・線路などの線形ルート作成に対応し、国土地理院の標高データを使った地形追従や3D仮想フライトでの事前確認ができる。さらに通信見通し解析や気象情報表示、長距離ルートの複数ミッション分割にも対応し、完全オフラインでの運用やDJI Pilot 2・FlightHub 2とのKMZ連携も可能。価格は年間利用料19万8000円(税抜、2ライセンス)。

🔗 PR TIMES

🎙️ 操縦士の視点:測量や送電線点検のような線形ルート飛行では、事前の3Dシミュレーションと通信見通しの確認が事故防止に直結します。オフラインでも動く設計は、電波状況が不安定な山間部や特定飛行の現場では実務上ありがたいはずです。ただし飛行計画ソフトが優れていても、飛行そのものの許可・承認や技能証明の要否は別途変わらない点には注意が必要でしょう。

🛡️ 【軍事・防衛】 AeroVironment、指向性エネルギー対ドローン兵器「LOCUST」で初の国際受注

米AeroVironmentは、高エネルギーレーザーを用いた対ドローンシステム「LOCUST」について、中東の顧客向けに5000万ドル超の直接商業販売契約を獲得したと発表した。同社にとって初の国際受注となる。固定設置型・パレット型・車両搭載型に対応し、グループ1〜3の小型無人機を1発あたり10ドル未満のコストで無力化できるとしている。米陸軍との「Enduring High Energy Laser」契約に続く量産案件と位置付けられている。

🔗 AeroVironment

🎙️ 操縦士の視点:レーザー式の対ドローン兵器は交戦コストの低さが強みですが、民生分野の技術がそのまま転用されるわけではありません。一方で、重要施設の上空を無許可の小型機が飛行した際にどう対応するかという論点は、日本の空港や発電所周辺でも他人事ではないはずです。技能証明を持つ運航者側も、監視・無力化技術の進展を知っておいて損はないでしょう。

🛡️ 【軍事・防衛】 米陸軍系ドローン、521分の連続飛行で世界記録 国産モーターが初飛行

米陸軍は2026年7月、カリフォルニア州エドワーズ空軍基地で開催されたイベント「Game of Drones」で、グループ1無人機が521分43秒の連続飛行に成功し世界記録を達成したと明らかにした。搭載モーターは、ペンシルベニア州のトビハナ陸軍補給廠が同年6月に稼働させた新製造ラインの第1弾製品。ウクライナやイランでの紛争を通じ小型無人機部品の海外依存リスクが浮き彫りになったことを受け、米軍は国内調達網の構築を急いでいる。

🔗 Stars and Stripes

🎙️ 操縦士の視点:部品のサプライチェーンをどこに依存するかは軍事用途に限った話ではありません。国内の登録講習機関やドローンスクールで扱う機体の多くも海外製部品に頼っており、供給網の分散は業界全体の課題です。長時間飛行の記録更新は華やかですが、その裏に地道な国産化努力の積み重ねがある点は運航者としても学びになります。

🛩️ 【大型・UAM】 Robinson Unmanned、無人貨物ヘリ「R44 AIRTRUCK」で洋上運用デモを実施

ロビンソン・ヘリコプター傘下のRobinson Unmannedは、無人貨物ヘリコプター「R44 AIRTRUCK」の洋上プラットフォーム運用を想定したデモ飛行を、ルイジアナ州のアカディアナ地域空港で実施した。遠隔パイロットと地上支援スタッフの2名体制で、着陸や貨物の積み降ろし、精密位置決めを行った。有用積載量は約454kg、内部貨物容積60立方フィート超、巡航速度は100ノットを超え、最大運用高度は1万4000フィートに達するという。

🔗 DRONELIFE

🎙️ 操縦士の視点:有人ヘリを土台にした無人化は、機体の実績と信頼性をそのまま引き継げる点が強みです。国内でも大型無人機の型式証明や運航ルールの議論が進んでいますが、こうした洋上・重量物輸送の実例は、災害対応や離島輸送への応用可能性を考えるうえで参考になるはずです。機体の大型化がもたらす運航管理の違いは、資格の等級を問わず意識しておきたいところです。

🌐 【規制・技術・市場】 TSA、Part 108のBVLOS運航に向けたセキュリティ要件で業界に意見募集

米運輸保安庁(TSA)は、FAAが検討する規則「Part 108」に関連するセキュリティ要件を最終化するため、ドローン業界を交えた技術ラウンドテーブルを開催すると発表した。Part 108は個別の免除申請なしに日常的なBVLOS運航を可能にする枠組みで、TSAの要件には従事者の身元審査や運航者によるセキュリティプログラムの維持が含まれる見込み。既存のFAA免除下でBVLOS運航を行う事業者の慣行が、新規則への適合に活用できる可能性があるとしている。参加申込の期限は2026年10月19日。

🔗 DRONELIFE

🎙️ 操縦士の視点:BVLOSの規則整備は「飛ばせるかどうか」だけでなく「誰が飛ばすか」の審査にまで踏み込み始めています。日本でも特定飛行の許可・承認では運航者の技能証明や体制整備が問われますが、米国のように運航者側のセキュリティ体制まで審査対象になる流れは、いずれ国内の制度議論にも波及するかもしれません。

🚁 【民生・商用】 Bechtel、Cyberhawkとの建設現場ドローン監視の協業を8年契約に拡大

米大手建設会社Bechtelは、ドローン映像をAIで解析する英Cyberhawkとの協業を正式に8年契約へ拡大したと発表した。両社は2018年からドローンによる定点監視を続けており、Cyberhawkのプラットフォーム「iHawk」は取得した映像データをAIで処理し、リスク検出や意思決定に使える「実行可能なプロジェクトインテリジェンス」に変換する。設計・調達・建設(EPC)を伴う大規模プロジェクトで、自動データ取得とAI支援の現場分析を組み合わせて活用する。

🔗 DRONELIFE

🎙️ 操縦士の視点:建設現場の定点監視にドローンとAIを組み合わせる手法は、国内のインフラ点検・工事管理でも広がりつつあります。8年という長期契約は、一過性の実証で終わらせず、運用体制やデータ蓄積を前提にした投資判断だという点が印象的です。点検を担う操縦者にとっても、単発の飛行スキルだけでなく継続的なデータ運用を意識した提案力が求められる時代になってきています。
💬 今日の一言
個人的に気になったのは、AeroVironmentのレーザー式対ドローン兵器が初めて海外向けに商用受注されたというニュースです。無力化のコストが1発10ドル未満というのは驚きですが、対ドローン技術の進化は、こちらの機体側の飛行ルールや空域管理にもいずれ跳ね返ってくる話だと感じます。皆さんはどう考えますか? それではまた明日。今日も1日がんばりましょう!

軍事・大型無人機分野の広がりを見ると、上位資格である一等が担える業務範囲が改めて気になります。▶ 関連: 一等でできること

大型機や高難度運航に踏み込むほど、一等技能証明の難易度も気になるところです。▶ 関連: 無人航空機操縦士の難易度

今回のような制度・規制の話題に触れたら、まず自分の理解度を教則ベースで確認しておきましょう。▶ 関連: 教則第5版 改正点チェック20問(無料)

🎧 音声でも聴けます → 日刊ドローンニュース ポッドキャスト(毎朝約5分)

🎓 二等学科試験の対策をお探しの方へ

登録講習機関の講師が、教則第5版に準拠して作成した全問解説つきの学科対策です。まずは無料の20問で、CBT形式に慣れるところから始められます。

▶ まずは無料20問に挑戦演習250問+模試50問5セット(解説付き)


本ニュースの編集/監修は一等無人航空機操縦士(基・目・昼・25)で登録講習機関講師・修了審査員のフライトデスクが行いました

各ニュースの詳細は出典先をご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました