【日刊ドローンニュース】ダイヤサービスが飛行リスク管理システム「DS-FOMS」提供開始、防衛省は無人機センサーで潜水艦探知を検討|2026/9/10①

日刊ドローンニュース

☀️ おはようございます。今朝は雲が広がり、明け方まで小雨がぱらつく空模様でした。気温は18〜20℃と9月にしては肌寒く、湿度も高めでひんやりとした体感の朝です。

9月は全国で防災訓練が行われる時期でもあり、備えについての話題を目にする方も多いのではないでしょうか。本日は国内の飛行安全管理サービスの立ち上げや、防衛分野での無人機活用の検討など、運用の「仕組みづくり」に関する話題が目立つ一日でした。

📌 今日のハイライト
本日の最重点は、ダイヤサービスによる飛行運航管理システム「DS-FOMS」の提供開始です。複数パイロット・複数機体を運用する事業者にとって、GO/NO-GO判断を記録として残せる仕組みが整いつつあります。

📋 【国内制度】 ダイヤサービス、飛行リスク管理システム「DS-FOMS」を提供開始

ダイヤサービスは8月26日、複数パイロット・複数機体を運用する事業者向けの飛行運航管理システム「DS-FOMS」の提供を始めた。飛行前点検を段階的に承認する「チェックゲート」機能と、5項目・18基準でリスクを点数化するFRAT(飛行前リスクアセスメント)を備え、GO/NO-GO判断の理由と承認者名を記録に残せる。SORA2.5に基づくリスク評価も飛行記録・事後レビューと連携できる設計で、スタータープランは月額10,780円から利用できる。

🔗 Drone Journal(Impress)

🎙️ 操縦士の視点:飛行前のGO/NO-GO判断は、現場の経験や勘に頼りがちな領域だった。判断根拠と承認者を記録として残せる仕組みは、事故が起きた際の説明責任だけでなく、修了審査で問われる安全管理体制の考え方とも重なる。複数拠点で運航する事業者ほど、判断基準のばらつきを抑える効果は大きいだろう。

📋 【国内制度】 フジタカ、DJI Dock 3向け保守サービスを開始

京都のフジタカは、自動離着陸・充電ステーション「DJI Dock 3」向けの保守サービスを開始した。既存ユーザー向けの継続保守、販売代理店向けの導入支援、販売パートナー向けの運用保守の3段階で構成し、監視・定期点検・ファームウェア更新・試験飛行・修理(費用は保守料に含む)に加え、クラウド管理「DJI FlightHub 2」の設定・トラブル対応まで対応する。屋外設置されるDock機が雨・粉じん・凍結にさらされ不具合が生じやすい点に着目したサービスという。

🔗 PR TIMES(フジタカ)

🎙️ 操縦士の視点:自動運航拠点は設置して終わりではなく、屋外環境での不具合対応が運用継続の分かれ目になる。無人航空機操縦者だけでなく設備側の保守体制が整うことで、点検・太陽光監視・鳥獣対策など無人化運用の裾野は広がりやすくなりそうだ。導入を検討する事業者は、保守範囲と修理費用の扱いを契約時に確認しておきたい。

🛡️ 【軍事・防衛】 防衛省、無人機搭載センサーで潜水艦探知の自動化を検討

防衛省・海上自衛隊は、哨戒ヘリコプターが担う潜水艦捜索任務の一部を自動化するため、小型無人機に搭載するセンサーの開発を検討している。2027年度予算の事項要求に盛り込み、2027年度から2031年度にかけて試作・無人機搭載試験を進める方針という。背景には、中国が現有する近代的潜水艦の隻数が日本の約3倍とされる状況があるとされる。

🔗 日本経済新聞

🎙️ 操縦士の視点:哨戒ヘリの搭乗員に依存してきた任務の一部を無人機に置き換える発想は、有人機の稼働時間や人員負担を減らす狙いが大きい。防衛用途は二等・一等の資格制度と直接結びつくわけではないが、無人機の自律運用技術が民生分野に波及していく流れの一つとして注視しておきたい。予算化の可否は今後の審議次第だ。

🛡️ 【軍事・防衛】 ロシア、ジェット推進型無人機でキーウの住宅を攻撃

ロシア軍は9月9日朝(現地時間)、キーウ市ダルニツィク地区の24階建て住宅に、ジェット推進型(シャヘド系統)の無人機による攻撃を行った。11〜12階付近で火災が発生し、複数の報道機関によればキーウ市内全体で9〜16人が負傷(子供2人を含む)、ドニプロウシク地区では67歳の女性が死亡したとされる。米特使らの訪問中に一時的に沈静化していた攻撃が再開した形で、ドイツはパトリオット迎撃ミサイルの緊急供与を表明した。

🔗 Kyiv Independent

🎙️ 操縦士の視点:民間の集合住宅が標的になった今回の攻撃は、無人機が比較的安価に大きな破壊力を及ぼせることを改めて示している。日本国内でも空港・原子力関連施設周辺での不審な飛行への警戒は年々強まっており、対ドローン検知網の整備は決して他人事ではない論点として受け止める必要がありそうだ。

🦌 【鳥獣害対策】 NTTイードローンとミラテック、手持ち式鳥獣害対策レーザー「タオレンボウ」を発表

NTTイードローンテクノロジーとミラテックドローンは9月8日、ムクドリやハトなどへの威嚇に使う手持ち式レーザー器具「タオレンボウ」を発表した。全長約8mまで伸びるカーボン製の伸縮ポール先端に赤・緑2色のクラス3Rレーザーユニットを搭載し、高所作業車や足場を使わずに1人で対処できる設計という。駅・公園・商業施設・寺社・倉庫などでの鳥害対策を想定し、9月30日発売、税別99万円で販売される。

🔗 NTTイードローンテクノロジー

🎙️ 操縦士の視点:飛行する無人機そのものではないが、ドローンメーカーが鳥獣害対策の周辺機材まで手掛ける動きは興味深い。高所作業車を使わない省人化という発想は、点検・農業分野でドローンが果たしてきた役割と地続きだ。価格帯からすると、まずは自治体や大規模施設の管理者による導入検討が先行しそうだ。

🌐 【規制・技術・市場】 米Powerus、中東の民間石油・ガス企業と2,230万ドルの対ドローン契約

米国の自律システム企業Powerusは、中東の民間石油・ガス企業(社名非公表)と2,230万ドル規模の対ドローン(counter-UAS)契約を締結した。検知・追尾・識別・早期警戒をネットワーク化するシステムで、同社CEOのブレット・ベリコビッチ氏は「軍事グレードの対ドローン装備を民間企業が導入する初の事例」と説明している。装備は米ノースカロライナ州で製造され、米政府の輸出許可の対象になるという。同社は迎撃機の生産を月産約3,000基から2027年半ばに月産1万5,000基へ拡大する計画も明らかにした。

🔗 DroneLife

🎙️ 操縦士の視点:重要インフラを持つ民間企業が軍事グレードの対ドローン網を独自に導入する流れは、日本の空港・発電所・データセンターなどの管理者にとっても他人事ではない。無人機の脅威が国家間だけでなく商業施設にも及ぶ前提に立てば、検知網の整備コストをどう負担するかという議論は国内でも避けて通れなくなりそうだ。

📐 【測量】 SimActive、測量ソフト「Correlator3D」に対話モードを追加

カナダのSimActiveは、空中写真測量ソフト「Correlator3D」に、再起動なしで複数のスクリプトを連続実行できる「インタラクティブモード」を追加した。コマンドライン操作や自動化ツールとの連携で反復処理を行うユーザーを想定し、処理完了を外部ツールに通知する機能も備える。同ソフトはドローン・航空機・衛星画像からオルソモザイク、DSM/DTM、点群などを生成する。

🔗 DroneLife

🎙️ 操縦士の視点:測量現場では、撮影後の点群・オルソ生成にかかる待ち時間が作業効率を左右する。スクリプトを連続実行できる仕組みは、大量案件を抱える測量事業者にとって地味だが効果の大きい改善だ。二等技能証明を持つ測量担当者にとっても、撮影後の後処理を含めた業務全体の効率化は今後の差別化要素になりそうだ。
💬 今日の一言
個人的に気になったのは、ダイヤサービスの飛行リスク管理システムです。判断の理由や承認者まで記録に残す仕組みは、属人化しがちだった安全管理を「仕組み」として支える一歩に見えます。こうした運航管理基盤が業界標準として広がっていくのか、今後の展開を見守りたいところです。皆さんはどう考えますか? それではまた明日。今日も1日がんばりましょう!

飛行リスク管理の仕組みが整っても、資格そのものの有効期限管理を怠れば運航はできません。技能証明の更新時期や必要書類は最新のガイドで確認しておくと安心です。▶ 関連: 技能証明の更新ガイド

更新を忘れて技能証明が失効してしまった場合の再取得の流れも、事前に知っておくと落ち着いて対応できます。▶ 関連: 技能証明の失効・再取得ガイド

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本ニュースの編集/監修は一等無人航空機操縦士(基・目・昼・25)で登録講習機関講師・修了審査員のフライトデスクが行いました

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