【日刊ドローンニュース】SkyDriveの空飛ぶクルマにJR東日本が購入予約、米国はドローン関税を9月3日から最大100%へ|2026/8/30①

日刊ドローンニュース

☀️ おはようございます。今朝は雲が広がり、朝のうちは雨がぱらつく所も。気温は22℃前後とやや涼しめですが、湿度が高くじめっとした体感になりそうです。

今日で8月も残り1日、夏休みの終わりを感じる週末になりました。本日は空飛ぶクルマの事業化・資金調達に関する明るい話題が目立つ一方、ウクライナ情勢や米国の関税発動など、無人航空機を取り巻く国際情勢の緊張も色濃く出た一日でした。

📌 今日のハイライト
空飛ぶクルマの商用化に向けた動きが国内外で進む一方、ロシアによる無人機関連施設への攻撃で多数の死者が出るなど、無人航空機を巡る動きは平和・軍事の両面で緊迫感を増しています。米国では9月3日からドローン関税が本格発動し、機体調達コストにも影響が及びそうです。

📋 【国内制度】 SkyDriveとJR東日本、「鉄道×空飛ぶクルマ」展示会を開催 岩手の観光ツアー向け購入予約も

SkyDriveとJR東日本は8月29日から31日まで、東京・高輪ゲートウェイシティで「鉄道×空飛ぶクルマ」をテーマにした展示イベントを開催した。両社は事業連携を加速させており、日本経済新聞などの報道によれば、JR東日本は岩手県雫石町で計画する観光リゾートの送迎・周遊向けに、SkyDriveの3人乗り機体の購入を予約したという。運航開始は2028年ごろを見込む。

🔗 SkyDrive(PR TIMES)

🎙️ 操縦士の視点:空飛ぶクルマの事業化は、機体の型式証明と並行して運航要員の確保が課題になる。操縦士は現行の無人航空機操縦者技能証明とは別の新資格になる見込みだが、無人航空機の実務経験者が有利になる場面は今後増えていくだろう。

🛡️ 【軍事・防衛】 ロシア軍、キーウ近郊の弾薬庫を攻撃 無人機用ブースター保管施設で誘爆、37人死亡

ロシア国防省は8月29日、ウクライナ・キーウ近郊ミラ村の倉庫を攻撃したと発表した。ロシア側は同施設を長距離無人機の部品・発射ブースターの保管拠点としており、爆発により少なくとも37人が死亡した。ウクライナでは同日未明にかけてロシア製無人機233機が飛来し、防空部隊が迎撃・制圧したという。

🔗 NPR

🎙️ 操縦士の視点:軍事用途の無人機部品や発射装置は民生用ドローンの技術と地続きな面があり、備蓄拠点そのものが攻撃対象になり得る現実を示す事例といえる。国内の運航者に直接の関係は薄いが、対ドローン技術や部品サプライチェーン規制の動きは今後も注視しておきたい。

🛩️ 【大型・UAM】 米REGENT、水上滑走機シーグライダーの量産化へ約360億円を調達

米REGENT Craftは8月27日、シリーズBで2億4000万ドル(約360億円)を調達したと発表した。累計調達額は3億4000万ドルに達し、同社史上最大規模という。資金は有人試作機「Viceroy」の初飛行と、25万5000平方フィート規模の量産工場の稼働に充てる。

🔗 REGENT Craft

🎙️ 操縦士の視点:シーグライダーは翼面効果を使う水上機で無人航空機の技能証明の対象外だが、自律航行技術やセンサー系はドローンと重なる部分が大きい。大型無人機・UAM分野は資金調達の規模感が年々一段階上がっている印象があり、量産段階に進む企業がどれだけ出てくるか注目したい。

🌐 【規制・技術・市場】 Wisk、自律航空機向けバーティポートに着工 FAA基準づくりのデータ収集へ

米Wisk Aeroは8月26日、カリフォルニア州ホリスター市営空港で自律・有人両対応のバーティポート建設に着手したと発表した。100フィート四方のモジュール構造で、視界不良やGPS不感状態を含む精密着陸技術の実証を重ね、現時点で存在しない自律航空機向けFAA基準の策定に必要なデータを集める狙いという。

🔗 DroneXL

🎙️ 操縦士の視点:無人での離着陸を前提にした施設基準づくりは、国内のドローンポート整備にも参考になる論点が多い。有人・無人が同じ発着帯を共有する運用は、目視外飛行の可否や第三者上空飛行の考え方とも関わってくるはずだ。

🌐 【規制・技術・市場】 米、ドローン関税を9月3日発動へ 25kg以下は25%・大型やサーマル機は100%

米大統領が8月13日に署名した通商拡大法232条に基づく布告により、9月3日から輸入ドローンへの追加関税が発動する。最大離陸重量25kg以下の機体には25%、それを超える大型機や熱赤外線搭載機、ドッキングステーションなどには100%を課す内容で、日本や欧州連合など一部の国・地域には15%の軽減税率が適用される。

🔗 The White House

🎙️ 操縦士の視点:機体価格の上昇は、講習用に練習機を調達する登録講習機関のコストにも波及しかねない。国内では関税を機に、国産・準国産機体への切り替えを検討する動きが強まる可能性がある。

🚁 【民生・商用】 配送ドローンの次の壁は「騒音」、Amazon・Wing・Ziplineが対策急ぐ

米メディアAxiosは8月26日、Amazon・Alphabet傘下Wing・Ziplineなど配送ドローン各社が、都市部拡大に伴う住宅地の騒音苦情への対応を迫られていると報じた。各社はプロペラ形状の見直しや上空400フィートからの降下方式の変更などで音量低減を進めているが、規制当局への苦情件数は増加傾向にあるという。

🔗 Axios

🎙️ 操縦士の視点:騒音は国内の特定飛行の許可審査でも第三者への配慮事項として問われる論点で、海外の対応策は国内の物流・配送実証を計画する事業者にも参考になりそうだ。地域住民との合意形成は機体性能以上に運用計画の作り込みが問われる場面だと感じる。
💬 今日の一言
今日選んだのは、Wisk社のバーティポート着工のニュースです。まだ存在しない基準を、実証データを積み上げながら自分たちで作りにいく姿勢は、国内の運航ルールを考えるうえでも示唆に富むと感じます。皆さんはどう考えますか? それではまた明日。今日も1日がんばりましょう!

空飛ぶクルマや大型無人機の技術動向を追う中で、一等資格でどこまで運航できるかを整理しています。▶ 関連: 一等無人航空機操縦士でできること・できないこと

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本ニュースの編集/監修は一等無人航空機操縦士(基・目・昼・25)で登録講習機関講師・修了審査員のフライトデスクが行いました

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