一等無人航空機操縦士 学科試験 完全攻略【2026年6月版】

一等無人航空機操縦士 学科試験 完全攻略 ドローン国家資格

ドローンの国家資格でいちばん上の「一等無人航空機操縦士」。

その入口になるのが学科試験です。

ここを突破できれば、実地試験と身体検査へ進めます。

この記事では、一等学科試験の出題範囲をまるごと解説します。

制度・システム・運航体制・リスク管理の4科目すべてをカバーしました。

2026年6月時点の最新ルール(教則第4版)に準拠しています。

最後まで読めば、何を・どの順で勉強すればいいかが見えてきます。

※この記事は出題範囲と要点の解説です。試験本番の問題そのものは掲載していません。


  1. まず結論:一等学科試験の基本データ
  2. 一等の合格ラインは「90%」が壁
  3. 二等との違いは「上乗せ範囲」
  4. 申込みから受験までの流れ
  5. 出題は4科目。全体像をつかむ
  6. 科目1:無人航空機に関する規則
    1. 航空法の全般知識
    2. 飛行の許可・承認が必要な空域と方法
    3. カテゴリー区分
    4. 航空法以外の法令
  7. 科目2:無人航空機のシステム
    1. 飛行原理と揚力
    2. 機体の構成要素
    3. 機体以外の要素技術
    4. バッテリーの管理
    5. 整備・点検・保管・交換・廃棄
  8. 科目3:無人航空機の操縦者及び運航体制
    1. 操縦者の義務と遵守事項
    2. アルコールと薬物
    3. 操縦者のパフォーマンス低下
    4. CRM(クルー・リソース・マネジメント)
  9. 科目4:運航上のリスク管理
    1. リスク評価の基礎
    2. 気象の知識
    3. 機体・飛行方法ごとのリスク
    4. カテゴリーⅢ飛行のリスク評価【一等の核心】
  10. 一等の鬼門「計算問題」を攻略する
    1. 計算問題は絶対に落とさない!これが合格への最短ルート!
    2. 本番では「突然・ランダム」に現れる
    3. まず全体像:5問・15分が目安
    4. 難易度は中学数学レベル
    5. 【超重要】CBT体験版で電卓操作を必ず確認しておく
    6. 覚える公式は7パターン
    7. ① 消費パワー(仕事率)の計算
    8. ② 旋回半径の計算
    9. ③ 滑空距離の計算
    10. ④ 墜落までの水平距離
    11. ⑤ フレネルゾーン半径
    12. 計算問題を得点源にするコツ
  11. 合格のための勉強ステップ
  12. 間違えやすいポイント集
  13. 試験当日とCBTの注意点
  14. 合格後の流れ
  15. 一等学科で二等の技能証明も取得可能
  16. まとめ
    1. 参考(公式情報)
  17. 関連記事
  18. 一等学科試験の問題演習・模擬試験

まず結論:一等学科試験の基本データ

迷ったらここだけ覚えてください。

項目 内容
形式 三肢択一式(3つから1つ選ぶ)
問題数 70問
試験時間 75分
合格基準 正答率90%程度
受験方式 CBT(全国の会場でPC受験)
受験手数料 9,900円(非課税)
合格の有効期間 2年間
準拠する教則 飛行の安全に関する教則 第4版

70問を75分。

1問あたり約1分のペースです。

考え込む時間はあまりありません。

知識が「反射」で出てくる状態まで仕上げるのが理想です。


一等の合格ラインは「90%」が壁

二等の合格基準は80%程度。

一等は90%程度です。

70問なら、ざっくり63問前後の正解が必要になります。

落とせるのは7問ほど。

「なんとなく」では届かない数字です。

逆に言えば、範囲は決まっているので、やれば届きます。

満点を狙う必要はなく、確実に取れる問題を取りこぼさない意識が大切です。


二等との違いは「上乗せ範囲」

一等と二等は、試験の土台が共通です。

機体の種類や限定の内容に関係なく、学科は1種類にまとまっています。

そのうえで、一等には二等の範囲+一等だけの項目が乗ります。

代表例が「カテゴリーⅢ飛行のリスク評価」です。

立入管理措置を講じない有人地帯の上空での目視外飛行。

ここは一等ならではの論点なので、後半でしっかり触れます。

問題数も二等の50問に対し、一等は70問。

時間も30分から75分に増えます。


申込みから受験までの流れ

学科試験はいきなり予約できません。

先に2つの準備が必要です。

①技能証明申請者番号を取る

国土交通省の「DIPS2.0」で取得します。

②試験申込システムのアカウントを作る

指定試験機関のシステム(manaable)で登録します。

この2つがそろって、はじめて学科試験を予約できます。

番号もアカウントも、一人ひとつ。

一度取れば繰り返し使えます。

受験はCBT方式で、全国のテストセンターのPCで受けます。


出題は4科目。全体像をつかむ

学科試験は次の4科目で構成されます。

  1. 無人航空機に関する規則
  2. 無人航空機のシステム
  3. 無人航空機の操縦者及び運航体制
  4. 運航上のリスク管理

「規則」「機体」「人」「運航」の4つと覚えると整理しやすいです。

ここからは科目ごとに、要点と頻出ポイントを掘り下げます。


科目1:無人航空機に関する規則

学科試験の土台であり、得点源です。

法律の数字と区分を正確に覚えるのがカギになります。

航空法の全般知識

まず「無人航空機」の定義を押さえます。

機体本体・バッテリー等を含めて100g以上のものが対象です。

100g未満は「模型航空機」の扱いになります。

ここの線引きはよく問われます。

飛行の許可・承認が必要な空域と方法

「許可が必要な空域」と「承認が必要な飛行方法」を分けて覚えます。

許可が必要な空域の代表は次の通りです。

  • 空港等の周辺
  • 緊急用務空域
  • 150m以上の上空
  • 人口集中地区(DID)の上空

承認が必要な飛行方法は次の通りです。

  • 夜間飛行
  • 目視外飛行
  • 人や物件から30m未満の飛行
  • イベント上空の飛行
  • 危険物の輸送
  • 物件の投下

「空域」と「方法」を混ぜると失点します。

セットで区別して暗記してください。

カテゴリー区分

飛行リスクで3つに分かれます。

  • カテゴリーⅠ:規制対象外の飛行
  • カテゴリーⅡ:立入管理措置を講じる特定飛行
  • カテゴリーⅢ:立入管理措置を講じない特定飛行

カテゴリーⅢは一等資格+機体認証+第一種が前提です。

一等受験者は、この階層を確実に理解しておきましょう。

航空法以外の法令

航空法だけでは終わりません。

  • 小型無人機等飛行禁止法(重要施設の周辺)
  • 電波法(技適マーク、無線局免許)
  • 道路交通法・民法・個人情報保護法 など

電波法では、5.7GHz帯などの業務用無線に開設免許が必要な点が頻出です。

技適マークのない機体を使うリスクもよく問われます。


科目2:無人航空機のシステム

機体そのものの知識です。

物理・電気・通信の基礎が問われます。

飛行原理と揚力

マルチローターは4つの力でバランスを取ります。

揚力・重力・推力・抗力の関係を押さえます。

ローターの回転数を変えて、上昇・下降・前後左右を制御します。

ヘリと飛行機で揚力の出し方が違う点も整理しておきましょう。

機体の構成要素

中心になるのがフライトコントロールシステムです。

各種センサーの情報を統合して、機体姿勢を安定させます。

  • IMU(加速度・角速度センサー)
  • 気圧センサー(高度)
  • 地磁気センサー(方位)
  • GNSS(位置)

機体以外の要素技術

電波・磁気・GNSSは頻出の3点セットです。

GNSSはGPSを含む衛星測位の総称。

ビル街やマルチパスで精度が落ちる点に注意します。

地磁気センサーは鉄塔や高圧線の近くで乱れます。

コンパスエラーの原因として覚えておきましょう。

バッテリーの管理

リチウムポリマー(LiPo)が主流です。

過充電・過放電・低温・物理的衝撃に弱い性質があります。

膨らんだバッテリーは使用しない。

保管は満充電でも空でもなく、適正電圧で。

このあたりは安全管理の論点としてよく出ます。

整備・点検・保管・交換・廃棄

電動機とエンジン機で点検内容が異なります。

日常点検と定期的な点検の区別も問われます。

「飛行前点検は毎回」が基本の考え方です。


科目3:無人航空機の操縦者及び運航体制

「人」に関する科目です。

知識だけでなく、判断や態度も問われます。

操縦者の義務と遵守事項

飛行前の確認、周囲の安全確認、記録の作成。

飛行日誌(飛行記録・日常点検記録・点検整備記録)の記載義務がポイントです。

一等・二等の技能証明保有者には、この記録がより重く関わります。

アルコールと薬物

ここは落とせない論点です。

飛行前後を問わず、アルコールの影響下での操縦は禁止。

「少量なら大丈夫」という選択肢は誤りです。

体内にアルコールを保有する状態での飛行は不可、と覚えます。

操縦者のパフォーマンス低下

疲労・ストレス・病気・加齢などが判断力を下げます。

「自分は大丈夫」という過信が事故の入口です。

体調が悪いときは飛ばさない判断が求められます。

CRM(クルー・リソース・マネジメント)

複数人で運航するときの考え方です。

操縦者と補助者の役割分担、情報共有、声かけ。

補助者の必要性・役割・配置はよく問われます。

目視外飛行では補助者の重要性がさらに増します。


科目4:運航上のリスク管理

一等で最も差がつく科目です。

ここを制すれば90%が見えてきます。

リスク評価の基礎

ハザード(危険の芽)とリスク(被害の大きさ×頻度)を区別します。

飛行計画では、経路設定・代替着陸地点・緊急時手順を事前に決めます。

「飛ばす前にどれだけ準備したか」が問われる科目です。

気象の知識

ドローン運航と天気は切り離せません。

  • 風:突風・ビル風・地形による乱れ
  • 雨・雪:機体浸水とセンサー不良
  • 気温:低温でのバッテリー性能低下
  • 視程:目視飛行の前提が崩れる

気象情報の入手先と、飛行可否の判断基準を押さえます。

「迷ったら飛ばさない」が安全側の判断です。

機体・飛行方法ごとのリスク

機体種類(飛行機・ヘリ・マルチ・25kg以上の大型機)でリスクが変わります。

飛行方法(夜間・目視外)でも注意点が変わります。

夜間は視認性の低下、目視外は機体ロストのリスクが上がります。

カテゴリーⅢ飛行のリスク評価【一等の核心】

一等だけの上乗せ範囲です。

立入管理措置を講じない有人地帯の上空での目視外飛行。

第三者の上を飛ぶ前提なので、リスク評価の精度が厳しく問われます。

機体認証・型式認証、第一種、運航管理体制とセットで理解しましょう。

ここを曖昧にしたまま本番に行くと、一等の上乗せ問題を取りこぼします。


一等の鬼門「計算問題」を攻略する

計算問題は絶対に落とさない!これが合格への最短ルート!

ここが一等学科の最大の山場です。

二等にはなく、一等だけに出る上乗せ範囲です。

そしてハッキリ言います。

計算問題を全問取りにいくのが、合格への最短ルートです。

範囲が決まっていて、公式さえ覚えれば確実に得点できるからです。

文章問題は知識の幅で点が揺れますが、計算は「やれば取れる」。

ここを得点源にできるかどうかで、合否が大きく変わります。

本番では「突然・ランダム」に現れる

ここが要注意ポイントです。

実際の試験では、計算問題はまとまって出るわけではありません。

70問のなかに、突然・ランダムに混ざって現れます。

「次は計算かな」と身構える余裕はありません。

普通の文章問題を解いていたら、いきなり公式が必要な問題が出る。

そんなイメージです。

だからこそ、いつ現れても反射で対応できるよう、完璧に仕上げておくのが鉄則です。

公式を見て「あれ、どっちだっけ」と迷う状態では間に合いません。

問題を見た瞬間に「これは旋回半径」「これはフレネルゾーン」と分類できるまで反復しましょう。

そこまで仕上げれば、計算問題はむしろ「確実なボーナス問題」に変わります。

まず全体像:5問・15分が目安

一等70問のうち、20問が「一等だけの問題」。

そのなかで計算問題は5問程度出ると言われています。

合格ラインは90%なので、一等20問は18問正解(=2問しか落とせない)。

計算5問を確実に取れるかが、合否を直接左右します。

時間配分の目安はこうです。

  • 二等相当50問+一等の文章15問 → 約60分
  • 一等の計算5問 → 約15分

1問あたり3分で解けるようにしておきましょう。

難易度は中学数学レベル

身構えなくて大丈夫です。

使うのは、かけ算・割り算・2乗・ルートだけ。

会場PCの電卓機能が使えます(電卓の持ち込みは不可)。

メモ用紙とペンは会場で配られます。

【超重要】CBT体験版で電卓操作を必ず確認しておく

ここは声を大にして言います。

本番前に、CBT体験版で電卓の操作を必ず練習しておいてください。

理由はシンプルです。

会場で使えるのは、自分の使い慣れた電卓ではなく、画面上の電卓だから。

ボタンの配置も操作感も、普段と違います。

特に落とし穴になるのがルート(√)の押し方です。

「2乗」や「ルート」のボタンがどこにあるか。

数字を入れてからルートを押すのか、先に押すのか。

カッコは使えるのか。

こうした操作を本番で初めて触ると、確実に焦ります。

公式は完璧でも、電卓でつまずいて時間を溶かす——これが一番もったいない失点パターンです。

最低限、本番前にこの3つは指で確認しておきましょう。

  • ルート(√)の押し方と表示のされ方
  • 2乗(×同じ数)の入力手順
  • 割り算を続けて入れたときの挙動

CBT体験版は何度でも触れます。

「電卓を見ずに、画面の電卓で計算できる」状態がゴールです。

公式の暗記とセットで、電卓操作も“手で覚える”くらいやり込んでおくと、本番で大きな差になります。

覚える公式は7パターン

出題は大きく5分野。

そのもとになる公式を整理しておきます。

記号が苦手なら、最初は「漢字」で覚えるのがコツです(∝は「比例」の意味)。

# 分野 公式
1 揚力 揚力(≒機体重量)∝ 空気密度 × 飛行速度²
2 推力 回転翼の推力 ∝ 空気密度 × 回転角速度²
3 消費パワー 仕事率 ∝ 空気密度 × 回転角速度³(=推力 × 回転角速度)
4 旋回半径 旋回半径 = 飛行速度² ÷ 重力加速度 ÷ tanθ
5 滑空距離 滑空距離 = 高度 × 揚抗比
6 墜落の水平距離 水平距離 = 飛行速度 × √(2 × 高度 ÷ 重力加速度)
7 フレネルゾーン 半径 = √(波長 × アンテナ間距離 ÷ 4)、波長 = 3 ÷(周波数GHz × 10)

「∝(比例)」が多いのは、絶対値を出すのではなく「何倍になるか」を問う形が多いからです。

ここからは分野ごとに、考え方と例題で慣れていきましょう。

※以下の数字はすべて練習用の例です。本番の問題ではありません。

① 消費パワー(仕事率)の計算

回転角速度(rpm)が変わると、消費パワーがどう変わるかを問う形です。

ポイントは「仕事率は回転角速度の3乗に比例する」こと。

例題

消費パワー10Wのマルチローターが、回転角速度を300rpmから360rpmに上げた。

空気密度は変わらないとすると、消費パワーは何Wか。

解き方

まず回転角速度が何倍になったかを出します。

360 ÷ 300 = 1.2倍

仕事率は回転角速度の3乗に比例するので、

10 × 1.2³ = 10 × 1.728 = 17.28

答え:約17.3W

ペイロードを積む問題では「仕事率 ∝ 機体重量 × 回転角速度」を使い、同じく倍率で考えます。

② 旋回半径の計算

飛行機がバンク(傾き)して旋回するときの半径です。

tanθにバンク角を当てはめます。

例題

飛行速度30m/s、バンク角25°(tan25°≒0.47)、重力加速度9.8m/s²。

このときの旋回半径は何mか。

解き方

旋回半径 = 飛行速度² ÷ 重力加速度 ÷ tanθ

= 30² ÷ 9.8 ÷ 0.47

= 900 ÷ 9.8 ÷ 0.47

= 91.8 ÷ 0.47 ≒ 195.4

答え:約195.4m

速度は「2乗」で効くので、速いほど旋回半径は急に大きくなります。

③ 滑空距離の計算

エンジン停止などで揚力源を失った飛行機が、どこまで滑空できるか。

いちばん易しいパターンです。

例題

高度300m、揚抗比12の飛行機の滑空距離は何mか。

解き方

滑空距離 = 高度 × 揚抗比

= 300 × 12 = 3600

答え:3600m

掛けるだけなので、ここは確実に取りたい1問です。

④ 墜落までの水平距離

揚力を失って落下を始めた機体が、地面に落ちるまで水平にどれだけ進むか。

放物運動の考え方です。

ポイント:機体重量は関係しません。

「重い機体ほど遠くまで飛ぶ」という選択肢は誤りです。

例題

飛行速度25m/s、高度122.5mで揚力を失った機体。

重力加速度9.8m/s²のとき、墜落までの水平距離は何mか。

解き方

水平距離 = 飛行速度 × √(2 × 高度 ÷ 重力加速度)

= 25 × √(2 × 122.5 ÷ 9.8)

= 25 × √(245 ÷ 9.8)

= 25 × √25

= 25 × 5 = 125

答え:125m

ルートの中がきれいな数字になるよう作られていることが多いです。

落ち着いて中身から計算しましょう。

⑤ フレネルゾーン半径

電波が安全に届くために確保したい、楕円形の空間の半径です。

目視外飛行の電波計画で出てきます。

先に波長を覚えておくと速いです。

  • 2.4GHz帯 → 波長 約0.125m
  • 5.7GHz帯 → 波長 約0.053m

波長 = 3 ÷(周波数GHz × 10) で出せます(例:3 ÷ 24 = 0.125)。

例題

送受信アンテナ間距離1000m、周波数2.4GHz。

フレネルゾーン半径は何mか。

解き方

半径 = √(波長 × アンテナ間距離 ÷ 4)

= √(0.125 × 1000 ÷ 4)

= √(0.125 × 250)

= √31.25 ≒ 5.59

答え:約5.6m

「半径の60%を確保」と問われたら、最後に0.6を掛けます。

計算問題を得点源にするコツ

最後に勉強の進め方です。

公式はノートに手で書いて覚える(朝・夜の2回、10日ほどで定着します)。

同じ例題を、日を空けて3回解く。

練習問題は、CBT体験版の電卓を使って解いていくのがおすすめです。

普段使いの電卓で正解できても、本番の画面電卓で同じように押せるとは限りません。

公式の暗記と電卓操作を「同時に」鍛えられるので、これが一番効率的です。

普段からCBT体験版の電卓で計算するクセをつけておきましょう。

計算メモはきれいに書き、単位(m・W・m/s)まで確認する。

5問のうち③滑空距離はほぼ確実に取れます。

①〜⑤を「倍率で考えるクセ」がつけば、本番でも崩れません。

ここを固めれば、一等の合格はかなり現実的になります。


合格のための勉強ステップ

範囲は広いですが、やることは決まっています。

おすすめの順番はこの3ステップです。

ステップ1:教則を1周読む

国土交通省の「飛行の安全に関する教則 第4版」が出題の元です。

まず全体像を通読して、地図を頭に入れます。

ステップ2:科目1と科目4を厚く固める

法令の数字(科目1)とリスク管理(科目4)は配点も論点も多めです。

ここを優先して回します。

ステップ3:問題演習で抜けを埋める

三肢択一に慣れ、間違えた論点を教則で確認。

この往復で精度が上がります。

90%が目標なので、「2周目で間違えた問題」をゼロにする意識が効きます。


間違えやすいポイント集

つまずきやすい所を先回りでまとめます。

「許可が必要な空域」と「承認が必要な飛行方法」を混同しない。

「100g以上=無人航空機」「100g未満=模型航空機」の線引き。

カテゴリーⅠ・Ⅱ・Ⅲの違いと、一等が必要なのはどれか。

アルコールは量に関係なく禁止。

地磁気センサーは鉄・電線の近くで乱れる。

飛行日誌の3点(飛行記録・日常点検・点検整備)の記載義務。

このあたりは数字や区分の引っかけが多い領域です。


試験当日とCBTの注意点

会場のPCで受験します。

操作はマウス中心で、画面上の選択肢をクリックする形式です。

後で見直すための「フラグ機能」が使えます。

迷った問題は印を付けて、先に進むのが時短のコツです。

70問75分なので、わからない問題で止まらないこと。

一度全問解いてから、フラグ付きを見直す流れがおすすめです。

本人確認書類を忘れると受験できないので、持ち物は前日に準備しましょう。


合格後の流れ

学科に合格すると、合格証明番号が発行されます。

有効期間は2年間です。

この期間内に、実地試験と身体検査をクリアします。

登録講習機関の講習を修了していれば、実地試験が免除されるルートもあります。

実技に不安がある人は、講習を活用すると一気に近道になります。

学科・実地・身体検査がそろって、はじめて技能証明の交付申請に進めます。



一等学科で二等の技能証明も取得可能

ふつうは「最初から二等を狙うなら二等学科を受ければいい」話なので、わざわざ一等学科で二等を取る理由が分かりにくいかもしれません。

これが活きるのは、一等を目指していたけれど、途中で二等に切り替えるケースです。

たとえば、こんな流れです。

  • 最初は一等を取るつもりで、難しい一等学科に挑戦して合格した。
  • ところが実地の練習を進めるうちに、一等の高い技量基準に技量が追いつかない。
  • そこで「いったん二等で技能証明を取っておこう」と方針を変える。

このとき、せっかく受かった一等学科の合格を捨てずに済むのが、この組み合わせです。

学科はそのまま活かして、実地だけ二等の修了に切り替えれば、二等の免許が取れます。

一等学科は2年間有効なので、その間に二等で取得しておき、技量が上がってから改めて一等の実地に挑む、という進め方もできます。

✅ ここがポイント

  • 「一等学科の合格証明」+「二等の実地修了証」で、二等技能証明書の交付が可能
  • 一等まで学科を取っておけば、実地は二等で免許化できる
  • これは無人航空機ヘルプデスクに確認した内容(確認時点:2026年6月)

ただし、制度や運用は変わることがあります。

実際に進める前に、実地講習を受ける登録講習機関、または一発試験で受ける指定試験機関(日本海事協会 ClassNK)に、必ず事前確認をしてください。

「一等学科の合格証明と、二等の実地修了証の組み合わせで、二等の技能証明書を申請できますか?」とピンポイントで聞くのが確実です。

まとめ

一等学科試験は、範囲は広いものの「型」が決まっています。

70問・75分・90%が基本ラインです。

教則第4版を軸に、4科目を順番に固めれば届きます。

特に科目1(法令の数字)と科目4(リスク管理・カテゴリーⅢ)が勝負どころです。

許可と承認、カテゴリー区分、アルコール、飛行日誌。

このあたりの定番論点を落とさなければ、合格はぐっと近づきます。

まずは教則を1周。

そこから問題演習で精度を上げていきましょう。

応援しています。


参考(公式情報)

※本記事の数値(受験手数料9,900円・三肢択一70問・75分・合格90%程度・有効期間2年)は2026年6月時点で上記公式サイトと照合済みです。学科試験は2025年4月17日より教則第4版に準拠しています。制度・手数料・基準は改正される場合があります。受験前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。


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