DIPS2.0 アカウント開設 完全攻略【2026年6月版】

DIPS2.0 アカウント開設 完全攻略のアイキャッチ画像 DIPS2.0

ドローンの手続きは、すべてここから始まります。

機体登録も、飛行許可・承認の申請も、国家資格(技能証明)の申請も。入口は国土交通省のオンラインシステム「DIPS2.0(ドローン情報基盤システム2.0)」のアカウントひとつです。

開設は無料。かかる時間は10〜15分ほど。

ただ、初見だと妙なところでつまずきます。

「利用規約のチェックボックスが押せない」「完了メールが届かない」「入力が何度も弾かれる」——講習の現場で何度も見てきた光景です。

この記事は、個人・法人それぞれの開設手順と、つまずきの回避法をまとめた完全攻略です。上から順に進めれば、一発で開設が終わります。

※本記事は2026年6月時点のシステム仕様に基づいています。最新情報は記事末尾の公式リンクでご確認ください。


まず結論:アカウント開設の基本データ

迷ったらここだけ覚えてください。

項目 内容
費用 無料
所要時間 10〜15分(つまずかなければ)
申請先 DIPS2.0トップページの「ログイン・アカウント作成」
アカウント種別 個人企業・団体(法人)の2種類
必要なもの(個人) メールアドレス・電話番号・住所等の基本情報のみ(マイナンバーカードは任意)
ログインID 開設完了後にメールで通知される
パスワード 自分で設定(メールでは通知されない)
対応環境 PC(Edge/Chrome/Safari)、スマホ(Android/iPhone)

ポイントは2つ。開設だけなら本人確認書類は要らないこと。

そしてログインIDはメールで届くこと。メールの受信設定が、実は最初の関門です。


1. DIPS2.0とは(アカウント1つで何ができるか)

DIPS2.0は、無人航空機に関する国の手続きをまとめたオンラインシステムです。

2022年11月に、旧DIPS(飛行許可申請)・ドローン登録システム(機体登録)・FISS(飛行情報共有)が1つに統合されて生まれました。

旧DIPS・ドローン登録システム・FISSがDIPS2.0に統合されたことを示す図解

3つの旧システムがDIPS2.0に統合。アカウント1つで6つの手続きができます

アカウントを1つ作れば、次の手続きがすべて行えます。

  • 機体登録の申請(100g以上の機体は登録が義務)
  • 飛行許可・承認の申請(夜間飛行・人口集中地区上空などの特定飛行)
  • 飛行計画の通報・確認
  • 技能証明(国家資格)の取得申請
  • 機体認証の取得申請
  • 事故等の報告
旧DIPS・FISSのアカウントは使えない

統合前の旧DIPSやFISSのアカウントでは、DIPS2.0にログインできません。新規開設が必要です。

一方、ドローン登録システム(機体登録)のアカウントはそのまま共通利用できます。2022年の事前登録期間にアカウントを作った人は、新規開設は不要です。

2. 開設前に準備するもの

個人アカウントなら、準備はほぼ「情報」だけです。

  1. メールアドレス … ログインIDの通知に使う必須項目。information@dips-reg.mlit.go.jp からのメールを受信できる設定にしておきましょう。
  2. 電話番号 … 連絡が取れる番号。
  3. 氏名・住所・生年月日 … 住所は住民票どおりに入力するのがおすすめです。後の機体登録では住民票との一致が必要になります。
  4. パスワード(自分で決める) … 条件は後述。先に決めて控えておくとスムーズです。
  5. (任意)マイナンバーカード … 機体登録を最安の900円で済ませたい人は、読み取り用のスマホかICカードリーダーも用意。
本人確認書類はまだ要らない

アカウント開設の時点では、本人確認はありません。免許証もマイナンバーカードも必須ではありません。

本人確認が要るのは、機体登録や技能証明など「その先の申請」の段階です。

動作環境の注意

PCはWindows・Macとも、ブラウザはEdge・Chrome・Safariに対応しています。

スマホもAndroid(Chrome)・iPhone(Safari)で操作できます。

ただしiPadは動作保証の対象外で、マイナンバーカード認証にも対応していません。ガラケーは使えません。

3. 個人アカウント開設の手順(6ステップ)

ここからが本番です。流れは次の6ステップ。

  1. DIPS2.0トップページの「ログイン・アカウント作成」ボタンを押す
  2. 「個人の方のアカウント開設」を選択
  3. 利用規約・飛行ルールに同意する(最大の関門。コツは後述)
  4. 必要事項を入力(マイナンバーカード連携もここで)
  5. 入力内容を確認して「開設する」
  6. メールで届いたログインIDでログイン確認

ステップ1・2:トップページから「個人の方のアカウント開設」へ

DIPS2.0トップページを開き、左中央の「ログイン・アカウント作成」ボタンを押します。

DIPS2.0トップページの図解。左中央のログイン・アカウント作成ボタンから始める

DIPS2.0トップページ。「ログイン・アカウント作成」から始めます(図は実画面を基にしたイメージ)

ログイン画面が開いたら、見るのは右側です。

「まだアカウント作成がお済みでない方」の中から「個人の方のアカウント開設」を選びます。

ログイン画面の図解。右側のまだアカウント作成がお済みでない方から個人の方のアカウント開設を選ぶ

ログイン画面。右側の「個人の方のアカウント開設」を選びます

ステップ3:チェックボックスが押せない問題(最大の関門)

次に「利用規約・無人航空機の飛行のルール」のページが開きます。ここが一番つまずく画面です。

同意のチェックボックスは2つあり、それぞれ解除条件が別になっています。

  1. 「利用規約を理解しました」 … 規約の枠の中を一番下までスクロールすると押せるようになる
  2. 「飛行ルールを理解しました」 … 青いリンクをクリックしてPDFを開くと押せるようになる
利用規約画面の図解。規約枠内を最後までスクロールし、飛行ルールのリンクを開くとチェックできるようになる

利用規約の画面。①枠内スクロールと②リンククリックを済ませないとチェックが押せません

2つともチェックを入れると、グレーだった「次へ進む(理解しました)」ボタンが黄色に変わります。

スクロールは「枠の中」を

ページ全体ではなく、規約が表示されている枠の中を一番下まで送るのがポイントです。

「最後まで読んだか」はこの枠のスクロール操作で判定されています。ページごと下まで送って「チェックできない」と悩む人が続出します。

ステップ4:必要事項の入力

「アカウント開設」の入力ページに進みます。入力するのは、氏名・フリガナ・住所・生年月日・電話番号・メールアドレス(確認用と2回)・パスワード(確認用と2回)です。

アカウント開設の入力フォームの図解。氏名からパスワードまでの入力項目とマイナンバーカード情報連携ボタン

入力フォーム。マイナンバーカード情報連携ボタンは一番上にあります

入力欄の意味がわからないときは、項目名の隣の「i」マークにカーソルを合わせると説明が表示されます。

パスワードの条件

英字(A〜Z・a〜z)・数字・記号を使った8文字以上32文字以下

氏名や生年月日など推測されやすい組み合わせは避けてください。

そして重要なのが、パスワードはメールで通知されないこと。ここで決めたものを必ず控えておきましょう。

機体登録の本人確認にマイナンバーカードを使う予定の人は、ページ最上部の「マイナンバーカード情報連携」ボタンから券面情報の読み取りをしておきましょう。

連携しておくと、機体登録の手数料が最安(1機900円)のルートに乗れます。

ステップ5・6:確認→開設。ログインIDはメールで届く

「確認」ボタンで確認ページに進み、内容に間違いがなければ「開設する」を押します。

完了すると、登録したメールアドレスにログインIDが送付されます。

アカウント開設完了メールのイメージ図解。ログインIDが記載され、パスワードは記載されない

開設完了メールのイメージ。ログインIDはここで届きます

このIDと、自分で設定したパスワードの組み合わせがログイン情報です。

最後にトップページからログインできるか確認して、開設は完了です。

4. 法人(企業・団体)アカウントの場合

会社や団体として申請するなら、法人アカウントを開設します。入力項目が個人より多めです。

区分 入力する情報
法人の情報 法人番号/企業・団体名/代表者氏名/本店又は主たる事務所の所在地
担当者の情報 担当者氏名/住所/部署名/電話番号/メールアドレス
法人はgBizIDを先に取っておく

アカウント開設自体にgBizIDは不要ですが、機体登録などの本人確認ではgBizIDプライム(またはメンバー)が必要になります。

gBizIDプライムの発行には1〜2週間かかることもあるので、申請予定があるなら並行して取得を進めましょう。

技能証明の申請は個人アカウントのみ

国家資格(技能証明)の取得申請は、個人アカウントからしか行えません

会社の業務で資格を取る場合でも、技能証明の手続きは本人の個人アカウントで進めます。

なお、個人事業主の場合は「機体の所有者が誰か」で決めます。所有者が個人なら個人アカウント、法人なら法人アカウントです。

5. マイナンバーカード連携はやるべきか

結論:機体登録を予定しているなら、開設時にやっておくのがおすすめです。

理由は手数料。機体登録はマイナンバーカードで本人確認すると1機900円、免許証などのeKYCだと1,450円です。

誤解されがちな点を整理しておきます。

  • 連携で読み取るのは券面情報。マイナンバー(12桁)自体を国に伝えるわけではありません。
  • ログインにマイナンバーカードは不要です。毎回カードをかざす必要はありません。
  • マイナポータルへのログインも不要です。

読み取りには、マイナンバーカード対応スマホか、PCにつなぐICカードリーダーを使います。

6. よくあるつまずきと対処法

講習でアカウント開設を案内していると、つまずくポイントはほぼ共通しています。

① 利用規約のチェックボックスが押せない。規約の枠内を一番下までスクロール+飛行ルールのリンクをクリック。この2つを済ませるまでチェックは押せない仕様です。

② 氏名の入力が何度も弾かれる。原因の定番は姓と名の間のスペースの全角/半角。エラーが出たらスペースを入れ直して、全角・半角を切り替えて再入力してみてください。

③ ログインIDのメールが届かない。迷惑メール設定が原因の大半。information@dips-reg.mlit.go.jp を受信許可に。キャリアメールは特に要注意です。

④ パスワードのメールが来ない。来ないのが仕様です。パスワードは自分で設定したもの。控えていなければ、初期化手続きをしましょう。

⑤ 入力中に手続きが消えた。60分以上操作しないと、保護機能で最初からやり直しになります。情報を揃えてから一気に入力するのが確実です。

⑥ 画面がおかしくなった。ブラウザの「戻る」ボタン・複数タブでの同時表示・複数端末での同時ログインはNG。画面内のボタンだけで操作してください。

⑦ ログインIDやパスワードを忘れた。ログインIDは再通知、パスワードは初期化のページから再設定できます。登録したメールアドレス自体が使えない場合は、無人航空機ヘルプデスク(03-5539-0352/平日9〜17時)へ。

7. 開設後にやること(次のステップ)

アカウントができたら、目的に応じて次の手続きへ進みます。

機体を持っている人 → 機体登録。100g以上の機体は登録しないと屋外で飛ばせません。マイナンバーカード連携を済ませていれば最安・最速です。

国家資格を目指す人 → 技能証明申請者番号の取得。講習の受講にも試験の申込みにも、まずこの番号が必要です。資格制度の全体像はドローン国家資格 完全ガイドにまとめています。

特定飛行をする人 → 飛行許可・承認申請と飛行計画の通報。夜間飛行や人口集中地区上空などは、機体登録だけでは飛ばせません。

8. 開設前チェックリスト

最後に、開設前の確認事項をまとめます。

  • information@dips-reg.mlit.go.jp の受信許可を設定したか
  • 連絡の取れるメールアドレスと電話番号を用意したか
  • 住所・氏名は住民票どおりに入力する準備ができているか
  • パスワード(8〜32文字・英数記号)を決めて控えたか
  • 機体登録の予定があるなら、マイナンバーカードと読み取り環境(対応スマホ/ICカードリーダー)はあるか
  • 法人の場合、gBizIDプライムの取得(1〜2週間)を見込んでいるか
  • 対応ブラウザ(Edge/Chrome/Safari)で、タブは1つだけ開いているか

さいごに

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

アカウント開設は、ドローンのあらゆる手続きの入口です。

正直、難しい操作はひとつもありません。つまずきの正体は「チェックボックスの仕様」と「メールの受信設定」、ほぼこの2つです。

逆に言えば、この記事の順番どおりに進めれば、10分ほどで確実に終わります。

アカウントができれば、機体登録も、飛行申請も、国家資格への道も、すべてここから開きます。

まずは開設。安全で楽しいドローンライフの入口です。


参考(公式情報)

最終更新:2026年6月12日

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